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スローフード岩手。農を知り、食を愉しむはじめよう、岩泉町から発信する、急がない【Slow】な生活

スローフードって何だろう?
「スローフード協会」は1986年にイタリア北部の田舎町「ブラ」で発足しました。そのきっかけとなったのは、世界的ファーストフードチェーン店のローマへの出店でした。スローフード協会の発起人であるカルロ・ペトリーニ氏は、自分たちの食文化が追いやられてしまうのではないかと不安を抱き、「スローフード(敢えて英語のSlow Food)」の掛け声のもと、地域の食や暮らしを守っていく運動を始めたのです。
大量生産・大量消費が進む世界で、地域の小さな食や暮らしを守ろうという運動は瞬く間に広がり、現在では世界150ヶ国以上に約1,300支部、会員数10万人を超える大規模な運動へ発展しています。
この根底にあるのは、「オラの村が世界の中心だべ!」「マンマの味が最高だ!」というローカリズムというのですから、なんだか少しおかしいですよね。
スローフードジャパン オフィシャルページ

おいしい、きれい、ただしい
「日本人が好きな納豆を、イタリア人が好きだと言う必要はない。要はその土地の人間が美味しいと言えば、それが美味しい料理なんだ。」(カルロ会長)スローフード協会では、その土地の風土の中で生産されたり、郷土の社会性を高める食材や料理を「スローフード」と呼んでいます。そして、次のようなキーワードを掲げています。
●「おいしい」…その土地の人たちが認める美味しさ
●「きれい」…食の安全性、生産過程での環境への配慮
●「ただしい」…生産・調理にかかわる人々に適切な報酬が支払われていること
また、大量生産品に押されて失われつつある食材や料理を守る様々な取り組みを行っており、その一つが、各地の伝統的な農産物や食品をリストアップし、地域活性化につなげる「味の箱舟」プロジェクトです。現在日本では25品目が選ばれていますが、岩手県からは「日本短角種(短角牛)」と「安家地大根」が選ばれています。

「スローフード岩手」とは?

「スローフード岩手」は2002年、国際本部の認定を受けて国内13番目の支部として発足しました。
地域の食と農に関わる様々な活動を行いながら、環境と調和した暮らしや、伝統的な食文化の伝承、一次産業の振興に取り組んでいます。活動は不定期ですが、年間7?10回ほどの主催事業を行い、これまでに100以上のイベントを開催しています。

スローフード岩手入会案内
1 設立趣旨(要約)
私たちの生命の源である食べものに異変が起きています。
経済優先の農業や食品産業は、生産の現場と食卓のつながりを断ち、食の安全と私たちの健康を脅かしています。また、インスタント化、ファーストフード化する現代の食の歪みは、私たちの暮らし方そのものに疑問を投げかけています。
一方、岩手には気候風土に根ざした農と食の歴史と豊かな文化があり、今なお暮らしの中にその知恵が息づいています。私たちは、スローフード運動の理念に賛同し、郷土の食と文化を見直し地産地消を推進しながら広く啓発活動を行うため、スローフード岩手を設立します。
(スローフード岩手は、1989年にイタリアで発足したスローフード協会の国際規約に基づき、2002年6月に岩泉町で設立した地域組織です。)

2 活動方針
食を囲んだ交流を通して、楽しみながら郷土の食の背景や生産現場への理解を深め、地域の風土に根差した食と農、暮らしの多様性を守り育むことを活動方針とします。

3 活動内容(過去の活動例)
【生産現地見学会】短角牛見学ツアー、雑穀栽培体験、在来作物圃場見学 など
【講演会・勉強会】「スローフードな人生!」島村菜津さん、「食品の裏側」安部司さん、「アル・ケッチァーノ」奥田政行シェフ など
【食談会・交流会】“フォーリ・ピアット(お皿の外側)”、“食の匠”の食卓、各地のスローフード協会との交流 など
【食育活動】味覚体験、保存食を使った料理教室 など
【記録・資料収集】伝統的な農業や食文化の記録、資料の収集・整理 など
【映画上映会】「タイマグラばあちゃん」(澄川嘉彦監督)、「水になった村」(大西暢夫監督)、「やぎの冒険」 、「天のしずく?辰巳芳子いのちのスープ」など
※年間8?10回ほど活動を行っています。
 
4 会員
会員は、本会の趣旨に賛同する個人の方とします。
年会費:正会員10,000円、家族会員2,500円(正会員の家族)、青年会員2,500円(26歳以下)
(10,000円のうち6,000円がSFジャパン及び国際本部を通じて「スローフードにおける生物多様性基金」等に納められます。会員制度の詳細はスローフードジャパンのHPを参照してください。
スローフードジャパン オフィシャルページ

開催日 活動名 人数 備考
2015.3.8 第14回通常総会語の交流会 18 あっけら館
2015.2.28~3.1 「SFJ全国大会IN栃木」ツアー 5 栃木県高根沢市
2015.2.27 安家地大根「お宝食材コンテスト」入選祝賀会 19
2015.2.7 厳寒の安家凍み大根作り2015 6 岩泉町安家
2014.12.6 川手教授と鄭銀美博士を囲む交流会 21 かむら旅館
2014.11.16 いわての在来作物を楽しむ会 16 石黒農場古民家・ロレオール
2014.11.8 アル・ケッチァーノ奥田正行シェフの夕べ 32 ふるさと薬膳レストラン縁樹
2014.10.18 りんご収穫体験IN天空のりんご園 14 岩泉町夏節
2014.7.6 安家洞と安家の自然観賞会 14 岩泉町安家
2014.6.14 「ある精肉店のはなし」映画上映会 41
2014.03.31 八戸館鼻岸壁朝市と
ブイヤベースフェスタ2014ツアー
18 八戸プラザホテル「レストランジュノー」
2014.02.23 宮田恵先生の「医農連携」勉強会 20 医師・シニア野菜ソムリエ宮田恵先生
2014.02.01 安家「凍み大根」作り体験 6
2013.11.24 いわての在来作物を楽しむ会 18 スペイン料理「ミタイミタ」
2013.11.09 「短角牛と晩秋の恵みを味わう会」 2 銀座kanseiいわてフーディングラボ主催、SF岩手協賛
2013.10.27 「岩手のスローフードをフレンチで」 メトロポリタン盛岡いわてフーディングラボ主催、SF岩手協賛
2013.10.01~06 アシオグスト2013(韓国・南楊州市) 3 SF韓国、SF国際本部
2013.09.23 「天のしずく~辰巳芳子命のスープ」
映画上映会
143 わくわく市場組合主催、SF岩手共催
2013.09.01 岩手の在来作物を巡る 6
2013.07.15 「短角牛と夏の旬野菜を楽しむ会」 3 銀座kanseiいわてフーディングラボ主催、SF岩手協賛
2013.07.13 ヒメボタルと短角牛に出会う小旅行 中止 荒天のため中止
2013.04.27 畑わさびお花見会
花芽わさび料理教室
23 宮古農業改良普及センター岩泉地域サブセンター協力
2013.03.16~17 「SFJ全国大会IN秋田」角館ツアー 13 SFジャパン全国大会、角館町「安藤醸造」ほか
2013.02.27 「シェフと山・海・里の産地連携ツアー」 73 NPOソウルオブ東北主催、SF岩手協力
2013.02.10 川手先生のローカルフード勉強会 20 日本大学生物資源科学部川手督也教授
2013.01.27 厳寒の安家「凍み大根」作り大作戦 10 安家地大根保存会
2013.01.26 SFレストラン「フォーリピアット」 13 「大地工房」野中恵介シェフ